3.ロープ加工技能検定受検のお勧め

ワイヤロープの両端をアイスプライスした玉掛索で、物を吊ったり運搬したりする作業は大昔から行われており、戦前はそれが林業や鉱業などで使われていましたが、戦後しばらくして、建設機械やクレーン等の進歩と大型化、及びその急速な普及によって、玉掛索の使用は増加の一途をたどっています。一方、玉掛索の使用量に比例して労働災害も増加しており、労働省から平成12年2月24日付基発第96号の2により、「玉掛け作業の安全に係るガイドラインの策定について」の通達がだされました。この中で、玉掛用具は安全の確保に十分配慮した、適正なものを使用するようになっています。

 

玉掛索は、それ自体によって、荷を吊り上げるため(玉掛け作業)に使用されるもので、ワイヤロープスリング又はワイヤスリングとも呼ばれています。
玉掛索は、法規では必要条件として、労働安全衛生規則第475条及びクレーン等安全規則第219条にその加工法が定められ、アイスプライスに半差し加工が義務付けられています。

 

更に、これらの規則に係る労働省労働基準局長の通達(昭和46年の基発第621号)では、玉掛索は、「アイスプライスの編み込みを行う場合には、十分な技能及び経験を有する者に行わせることが必要である。」とされ、このことは、同条の「解説」にも明示されています。

 

この通達による、「十分な技能及び経験を有する者」とは、国家検定による「ロープ加工技能士」と解釈するのが妥当と考えられます。
国家検定による「ロープ加工技能士」は、技能を一定の基準により国が検定し、証明していますので、上記両規則による加工法を完璧に熟知し、十分な技能及び経験を有しております。「ロープ加工技能士」の作った安全性の高い製品を使用することが肝要です。

 

技能検定は前述しました日程で毎年実施されます。ロープ加工業者はもとより、ご使用者の方で受検ご希望の方は、当連合会(又は最寄りの当連合会支部)までお申し出下さい。

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